先日【コウノドリ】を読んだ感想を投稿しました。

その中でも4巻に出てくる『先天性風疹症候群』については多くの人に知ってもらいので新たに記事を書きました。
あなたは『先天性風疹症候群』のことしってますか?
私は恥ずかしながらもうすぐ父親になるのにコウノドリ4巻を読んで【先天性風疹症候群】を知りました。
予防注射1本で赤ちゃんの障がいを阻止できます。
悔しい思いをする人を少しでも減らすため、
風疹のこと、先天性風疹症候群のことをたくさんの人に知ってほしい。
風疹とは
風疹といえば誰しも聞いたことがある病気でしょう。
子供の時になる病気の認識が強いですが、 最近では成人の感染も増えています。
ウイルスが引き起こす感染症の一つ。
感染すると2~3週間の潜伏期間を経て、発熱、全身の発疹、耳たぶの後ろのリンパ節が腫れるなどの症状が現れる。
熱も発疹も3日ほどでおさまることが多いため、「三日ばしか」ともいう。
一度かかると体内に免疫ができるが、年数が経つにつれて免疫力が弱まり再感染することもある。
また、感染しても発熱や発疹がなく、気づかないまま治るケースも最大3割ぐらいあるとみられる。
発疹やリンパ節の腫れの症状が弱いと普通の風邪だと思ってしまいます。
結果、ウイルスを拡散してしまう危険があります。
最近では2013年に流行したので、記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。
先天性風疹症候群とは
この風疹ウイルスに妊娠初期の妊婦が感染すると、風疹ウイルスが胎児にも感染し出生児に障がいがでることがあります。
先天性風疹症候群の3大症状は
- 先天性心疾患
- 難聴
- 白内障
これ以外にも発達遅滞などがあげられ、 障がいの組み合わせや症状の出かたは様々で、どの症状を持って生まれてくるかはわからないそうです。
妊娠初期の妊婦が風疹ウイルスに感染した場合に赤ちゃんが先天性風疹症候群で産まれてくる確率は国立感染症研究所によると、
- 妊娠4週以内で、30~50%
- 妊娠5週~8週以内で、25%
- 妊娠9週~12週以内で、20%
- 妊娠13週~16週以内で、8%
と言われており、 作品中では妊娠7週で80%とされていました。
どちらにしろ、妊娠初期に風疹ウイルスに感染してしまうとリスクは高いということです。
風疹ウイルスに感染しないためには
妊婦が風疹にかからなければ赤ちゃんが先天性風疹症候群になることはありません。
感染するか、しないかは自分の体に風疹の抗体を持っているかで決まります。
- 過去に風疹にかかった
- 過去に風疹の予防接種をうけた
以上の方は抗体をもっているはずです。
抗体をもっていると感染することはほぼなくなります。
言い換えれば『予防接種の注射1本で阻止できる』ということです。
注射1本で…なんて言うのは簡単です。
しかし、多くの人が知らない、知っていても行動していないのも事実です。
自分のためではなく、これから生まれてくる赤ちゃんのことを考え行動しませんか?
空白の世代
厚生労働省によると2013年の風疹患者の7割以上がが男性で、うち20代〜40代が約8割を占めていたそうです。
これは1995年の風疹予防接種法の改正により、風疹の予防接種を受けられないブランクの世代が発生したため。
その世代というのが【昭和54年4月2日〜昭和62年10月1日】に生まれた人たちなのです。
この世代は抗体をもっていない確率が高く、結婚・出産時期に入る現在、妊娠時の風疹感染による胎児への影響を懸念する声があげられています。
まさに自分の世代でしたが、
母に確認したら子供の頃予防接種を受けていましたので、ひと安心でした。
抗体を持っているか調べるには
過去に風疹の予防接種をした、または風疹ににかかったことがある方は抗体を持っているはずです。
わからない方は医療機関で調べることが出来ます。
注意してほしいのは、記憶でなく記録で確認すること。
人間の記憶は曖昧です。
麻疹を風疹と勘違いしていたり、してもいない予防接種をしたと勘違いしていたりします。
ですので、母子手帳などの記録でしっかりと確認することが大切です。
私の母親は母子手帳に予防接種の記録を残してくれていたため、しっかりと確認できました。
母子手帳に記録して残しててくれた母には感謝です。
妊娠する前に予防接種を受けよう
もし抗体をもってなくて、これから妊娠を希望する女性の方は進んで風疹の予防接種を受けましよう。
妊娠がわかってからでは予防接種は受けられません!
不安な妊娠生活にならないためにも早めに行動しましょう。
また、予防接種後2ヶ月間は避妊が必要とされていますので注意しましょう。
各自治体で費用の一部を助成しています
各自治体で妊娠を予定、また希望する女性を対象に抗体検査、予防接種の費用の一部を助成してくれる可能性があります。
助成対象、および金額は各自治体で違うため、
【風疹 予防接種 ◯◯◯(自分の住んでいる地名)】
で検索すると情報が出てきますので問い合わせてみてください。
女性だけでなく男性も進んで予防接種を受けよう
これからパパになる、またパパになる予定のある方で風疹の抗体を持っていないなら進んで予防接種を受けましょう。
『奥さんは抗体をもっているから俺が風疹になっても大丈夫』では、
風疹に感染してることに気がつかなかった旦那さんが乗った電車、バス、立ち寄ったお店に抗体のない妊婦がいたとしたら、
自分が風疹をうつした自覚もなく、
妊婦は誰に移されたか覚えもないままお腹の赤ちゃんは障がいを持ってしまうのです。
そんな悔しい思いをする人が少しでも減るように予防接種を進んで受けましょう。
まとめ
未婚の男女、妊娠希望の夫婦でも知らない方はまだ沢山いるはずです。
少しでも多くの人に先天性風疹症候群は予防接種1本で阻止できるということを知ってもらいたいと願います。
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